- 公開日:2024/09/19
- 最終更新日:2024/10/15
姫路市内の建築設計 近年の事例を集めました。
※物件の詳細は各設計事例ページをご覧ください。
病院建築設計事例 姫路第一病院(鉄骨造ビル7階建・建築設計及び内装デザイン)
兵庫県姫路市の総合病院が老朽化し、解体・新築建て替えを行いました。建築設計、内装デザイン共に手掛けました。
築56年が経つ総合病院の新築移転計画。(医療施設耐震化整備事業補助金対象)既存病院の隣地に新棟を建て、旧棟を取り壊します。クライアントからは、病院にいることを忘れるような、気分が晴れる美しい建築・空間のデザインが要望されました。 ロケーションは交通量の多い国道沿い。隣地には以前弊社が設計した小さな調剤薬局が建っています。 建物が耐震基準に満たないことから、早期の建て替えを余儀なくされた病院でしたが、終わりの見えない建設費高騰が続く昨今、平均的な病院建設費に照らし合わせると予算を大きくオーバーしてしまうことが分かりました。しかし病院にとってその意匠は非常に重要なものであり、コストのために諦めるべきものではありません。長い建築の寿命の中で、設備などは約10年サイクルで入れ替わり、また内装も傷めば改修し、それらは更新しながら使われていくものです。しかし建築の意匠は、その建築が存在する限り変わることはありません。病院の意匠は、訪れる患者、そこで働く人々、周辺地域の住民、病院に関わる様々な人の心理に影響を与える続けるものです。建物形状はコストを抑えるため単純な平面形状とし、立面も凹凸の無い寸胴型で計画することとしました。しかしそれでは外観の印象があまりに重くなってしまいます。ファサードを軽やかに見せるため、前面道路に面した建物の隅切り部を階段状にし、重なった薄い外壁の間にスリット状の開口を設け、本のページをめくる瞬間のような軽やかな印象を創出しました。外壁を薄い紙のような印象にすべく、外壁素材は均質でシームレスに見せることのできる窯業系サイディングを採用。一般住宅でも広く採用される安価な建材です。またサイディング下地に耐火シート(ケイミュー社製)を採用することで石膏ボード2重貼りを省き、施工負担削減、工期短縮によるコストダウンを図りました。
内装の天井・壁は大部分をビニルクロスで仕上げ、床もビニル床で仕上げました。数量が多い待合のイスは、箱型のスツールをランダムな高さで組み合わせ、個性を持たせました。
建設費を抑えながらも美しい建築・内装を実現しています。
調剤薬局 店舗建築設計事例ゴダイ薬局(鉄骨造平屋建・建築設計及び内装デザイン)
上記総合病院に隣接する調剤薬局の新築設計事例。
店舗を設計する際「その施設がどのようなプロセスで消費者に選ばれるのか」これを読み解くことが 設計のスタート地点となります。地理的要件を除けば、数ある 薬局 から選ばれる 薬局 とはどのようなものなのか、その答えは消費者が調剤薬局に求めるものの本質は何か、という考察の先にあります。
調剤薬局 を訪れる目的は薬を買うことです。つまり消費者は病気や傷に対する「癒し」を求めて薬局を訪れます。医療関係施設の設計において、度々話題に上るキーワードが「癒し」です。「癒し」といえば「自然」室内に植栽を置きしましょう、壁に木を使いましょう、というような自然を生かした癒しへと傾きがちです。それも確かに癒しの一要素ですが、人が医療に求めている「癒し」とは、本来違うベクトルの先にあるものと私たちは捉えています。
病気を患い、薬を買いに来る人にとっての癒しは文字通り「体を癒す」ということです。ここで重要なのは薬に対する期待値です。この 処方箋薬局 で処方された薬に対する信頼感から生まれる「安心」が、治癒への期待値となり、患者の潜在意識における「癒し」へとつながります。例えばごく普通の 薬局 で処方された薬と、最先端の研究所のような 施設 から出された薬、どちらが効きそうな気がするか、ということです。「病は気から」と言いますが、まさに「そんな気がする」という心理が大きく患者の潜在意識に影響します。そこでこのプロジェクトでは「最先端の高度な医療」それをイメージさせるデザインをコンセプトに設計を進めました。
結婚式場チャペル 店舗建築設計事例(鉄骨造平屋建・建築設計及び内装デザイン)
兵庫県姫路市に本社を置く結婚式場ラヴィーナ姫路のチャペル。建築設計・内装デザイン共に担当。
新郎新婦にとって特別な日を、より特別な日にする非日常的な風景が求められました。
水盤に浮かぶ雲をイメージしたチャペルの輪郭は全て曲線で描かれ、その軌跡に沿った曲面ガラスが空間を包み込んでいます。曲面ガラス、ステンレスサッシなどの制作コストを抑えるため、軌跡の半径は2500ミリに規格化されています。
特殊な空調方式を導入し、天井面にエアコンや照明器具が一切無く、真っ白な雲を喚起させる空間をデザインしました。
雲形の屋根とそれを支える柱を緩やかな曲面でシームレスにつなぎ、天井面には一切の設備を配置せず、照明や空調吹出口は全て床面に設置することで、空間を覆う雲を淀みのないものにしました。床面は透明なガラスビーズを樹脂で固めたもので、日差しによって水盤のようにキラキラと光ります。
ここから羽ばたく新郎新婦の新たな門出の象徴として、このチャペルはエル・ブランシュ(白い翼)と名付けられました。
スーパーマーケット店舗建築設計事例(鉄骨造平屋建・建築デザイン及び内装デザイン)
兵庫県姫路市に本社を置くスーパーマーケット ヤマダストアー新青山店の建築デザイン事例。
建築外装デザイン・内装デザイン共に意匠設計を担当しました。
姫路市内の既存店舗(青山店)を取り壊し、新たな店舗を新築する計画でした。 スーパーマーケットといえば食料品や日用品など日常生活に欠かせない買い物のための施設ですが、そのような日常の買物の場所であってもワクワクしながら楽しく買物ができるスーパーマーケットのデザインを模索しました。 例えばヨーロッパの広場で開催される屋外マルシェでは、各店舗の商品を見て回るだけでも、楽しみながら回遊することができます。 そのような環境を再現するため、店内中央に太陽光を十分に取り込める吹抜広場を設け、その周囲を建物が取り囲んでいるような空間を創出しました。 吹抜け広場に屋外の雰囲気を与えるため、外壁と内壁は同じ材料(ケイミュー・ソリド)を使用しています。 また、開口部は直射日光が商品の鮮度を落とすことのないよう、直射日光が差し込むとセンサーが反応し、自動的に曇りガラスとなるシステム(TOPPAN LCマジック)を導入しました。
スポーツショップ店舗建築設計事例(鉄骨造2階建・建築設計及び内装デザイン)
兵庫県姫路市に本社を置くワダスポーツの店舗建築設計事例。
店舗内にはラケットを模した巨大な楕円形の構造物が座しています。これはこの建物の柱・梁を担う実際の構造体でもあります。楕円吹抜下には商品となるラケットがオリジナルの什器に並んでいます。ラケットは手に取りやすいようシリーズごとに並べられ、グリップの感触、太さ、重さの違いを1本1本握って確かめられるよう設計されています。楕円吹抜上部は様々なラケットのディスプレイとなっており、木製のビンテージラケットや有名選手が試合で使用したラケット、先般の東北大震災の中、奇跡的に姿を留めていたラケットなど、全国から集められた数々の貴重なラケットが展示されており、店内はまるでラケットの博物館のようになっています。
陳列されたラケットが空間を取り囲む、非常に迫力のある内装に仕上がり、「ラケットスポーツの聖地」として世界中のスポーツメディアにとり上げられました。
オフィス(社屋事務所)建築設計事例(鉄骨造4階建・建築設計及び内装デザイン)
兵庫県姫路市に本社を置くティアイエーの社屋ビル設計事例。
保険会社のオフィスです。
鉄骨構造ですが、柱梁などのストラクチャーの存在を消し、ボリュームを積み上げたように見せることで建築物らしい印象を消し、オブジェのような印象を持たせました。
外観のビルデザインはクライアント企業のロゴマークからインスパイアされたものであり、建築物自体が企業を象徴するアイコンとなっています。
ショールーム建築設計事例(鉄骨造2階建・建築設計及び内装デザイン)
兵庫県播州地域の伝統産業である皮革製造を業とするタンナーのためのショールームです。
膨大な種類の皮革素材を扱うクライアントの「商品の多様性」という強みを来場者に伝えることのできる手法が求められました。
建物の外観は、伝統産業のためのショールームという側面とは裏腹に、SF映画の宇宙船のような近未来的なフォルムを持たせましたが、この形状は日本の伝統「おりがみ」からインスピレーションを得たものです。
クライアントからの要望は、約300㎡の展示スペースに皮革3000点以上を展示すること。この数の皮革をこの面積で展示するには、一つの階だけでは展示しきれないため、展示室を2ないし3階に積み上げる必要がありました。しかし展示室を分割すると「膨大なストック」と「多様な選択肢」を印象付ける効果が薄くなるため、ひとつの展示室に巨大な立体什器を設置することとしました。
100角スチールパイプでジャングルジム状に巨大な骨格を組み、立体的なディスプレイ什器を創出。来場者はこの巨大な什器の迫力により、一見しただけで、圧倒的な商品の多様性を否応なしに認識します。また回遊性を持たせることで、ジャングルジムの中を探検するような体験を提供し、多様な皮革素材との出会いがよりエキサイティングなものになることを試みました。
このプロジェクトでは折り紙で作った巨大な箱舟建築に、3000点余りのレザーをのせ、未来へ出航させました。
これは、我々人類が古来より身に着けてきたレザーという素材が、未来においても身近な存在であり続けてほしいというクライアントの願いを込めた詩的表現でもあります。
精肉店・飲食店 店舗建築設計事例(鉄骨造2階建・建築設計及び内装デザイン)
姫路市の老舗精肉店、あづみ精肉店の新店舗。外装は黒御影石を使用しています。
店舗内装に巨大な障子を設置し、屋外への強力なアイキャッチとしました。
児童福祉施設建築設計事例(木造平屋建・建築設計及び内装デザイン)
保育園が運営する小学生のための学童保育施設。建設位置は園舎から見える位置が望ましく、園庭南に隣接する子ども農園の一角に設定されました。しかし、そのロケーションに気がかりなことがありました。農園の南側には地域コミュニティの場となる公民館があり、園庭で遊ぶ園児たちの姿がこの地域の空気を和ませていました。更に園庭から見える農園は子どもたちに稲の成長を日々感じさせる貴重な食育の場となるものでしたが、当該施設がそれらの関係を遮る存在となってしまいます。地域と園庭、農園、コンテクストを分断せずに屋根をかけることが最適解であると考えました。公民館側からトンネル状の建物を見ると、農園の向こうに学童で過ごす子ども達が見え、そのトンネルの向こう側には園児達の遊ぶ姿が見えます。
園庭からは学童施設のガラス越しに農園の様子が見え、更に学童保育の小学生と園児達の新たなコミュニケーションが生まれます。
歯科クリニック建築設計事例(木造平屋建・建築設計及び内装デザイン)
外装に現れるラインを極力単純化し、木造在来工法ながらもシンプルでミニマムな美しさを持つクリニック建築に仕上げました。
待合は狭いスペースながらも外部に開かれているため、開放的な空間になっています。
乗馬クラブ建築設計事例(鉄骨造2階建・建築設計及び内装デザイン)
巨大なテント屋根を持つ全天候型乗馬クラブの設計事例。
乗馬国体選手であるクライアントのプライベート乗馬施設です。
■建築設計事務所KTXアーキラボ一級建築士事務所は東京・横浜・大阪・海外など、姫路市以外の地域でも多数建築設計実績がございます。その他の建築設計事例はPPROJECTページをご覧ください。
2024.09.19
コメントを投稿するにはログインが必要です。
コメントを投稿するにはログインしてください。