飲食店トイレのオリジナル洗面台デザイン3ケース

 
     
  • 公開日:2015/12/09
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  • 最終更新日:2015/12/14
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トイレの印象がお客様のリピート率にも大きく影響することもあります。

昔はあまり注目されることのなかったトイレのデザインですが、最近はトイレの洗面台のデザインにもこだわりたいというクライアントが多く、とりわけ飲食店ではトイレの印象がお客様(特に女性客)のリピート率にも大きく影響することもあります。当社でも様々なトイレを設計してきましたが、その中から3パターンご紹介します。

 

ケース1:傾斜ガラスの洗面台

 

傾斜ガラス3

↑兵庫県姫路市の飲食店(懐石・日本料理)のトイレです。

壁面ミラーに取り付けられた蛇口から出た水は傾斜した透明ガラスの上を奥へと流れ落ちていきます。

最近同じようなデザインの洗面台を高速道路のサービスエリアで見かけるようになりましたが、十年以上前に設計したので、こちらがオリジナルです(笑)

以前、月刊商店建築でも作り方を取材されましたので、それをご覧になったのだと思います。

ここで重要なのは足もとに取り付けたスリガラスです。これがないと上部のガラスから落ちた水で足がズブ濡れになります。

水は床に設置した排水口へと流れていきますが、排水口の上に白い玉石を敷き詰めているので排水口自体は見えません。

傾斜ガラス1

↑同じく傾斜ガラスの洗面台。こちらはオーストラリア・ゴールドコーストの飲食店(鉄板焼レストランTEN)で設計したものです。

傾斜ガラス2 

↑飲食店ではありませんが、姫路市のパチンコ店でも同じタイプの洗面台をアレンジしました。

傾斜ガラス2  傾斜ガラス2

↑月刊商店建築のトイレデザイン特集に載りました。

ケース2:御影石を削りだして製作したオリジナル洗面台

 

御影石2

↑兵庫県姫路市の飲食店(鉄板焼店)でデザインしたものです。

洗面台左側に落ちた水は右方向へと流れ、洗面台を支える割肌の御影石表面を伝って足下の石庭にしみ込みます。(玉石の下に排水口を設置しています)

御影石3

↑こちらも兵庫県姫路市の飲食店(寿司店)でデザインしたもの。

洗面台奥の溝に流れた水は割肌の御影石をつたって流れ落ちます。洗面台裏には間接照明を仕込んでいるので、水が流れる様子がよく見えます。

御影石1

↑こちらの洗面台は兵庫県三木市の焼肉屋さんを設計したときのものです。

厚い御影石のスラブ材をくり抜いたところに四角形の瓦板をはめ込んでいます。他のタイプとは違い、御影石洗面台の下部に排水管を接続しています。

 

ケース3:ミラーにこだわる

トイレ洗面台(窓格子の奥に鏡を設置)

↑兵庫県神戸市の飲食店(和食居酒屋)で設計した洗面台。

洗面ボウル自体は既製品ですが、ミラーを土蔵の窓のように演出しています。

漆喰塗りの戸前を模した扉はダミーであり固定されています。

sakuras-sakura

↑こちらも月刊商店建築やアイカ工業のカタログに掲載されました。

 

グラフィックミラー

↑こちらは洗面台だけではなく壁面全部が鏡張りになっています。(東京都目黒区焼肉店)

壁面ミラーにグラフィックを施して水中にいるような感覚を演出しました。

 

他にも様々なトイレをデザインしましたが、今日はお気に入り3パターンをご紹介しました。

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