Turning the Architectural Structure Into a Huge Fixture

CLIENT DATA

顧客:
株式会社ワダスポーツ
業種:
スポーツ用品販売店
工事種別:
新築工事
工期:
約5か月
坪数:
412.42㎡(125坪)
所在地:
兵庫県姫路市網干区坂上102番地3
TEL:
079-274-3202
営業時間:
10:00~19:30
定休日:
月曜日
WEB:
http://wada-sports.com/

ラケットスポーツの文化を次代へと伝える現代のノアの方舟

創業30年を迎える ワダスポーツ 本社・本店の新築移転計画。独自のガット張り技術である「和田張」を用いたラケットの工房でもある。店内にはラケットを模した巨大な楕円形の構造物が座しているが、これはこの建物の柱・梁を担う実際の構造体でもある。楕円吹抜下には商品となるラケットがオリジナルの什器に並ぶ。ラケットは手に取りやすいようシリーズごとに並べられ、グリップの感触、太さ、重さの違いを1本1本握って確かめられるよう設計されている。楕円吹抜上部は様々なラケットのディスプレイとなっており、木製のビンテージラケットや有名選手が試合で使用したラケット、先般の東北大震災の中、奇跡的に姿を留めていたラケットなど、全国から集められた数々の貴重なラケットが展示されており、店内はまるでラケットの博物館のようになっている。ワダスポーツの新たな門出となるこの建物は、ワダスポーツの30年の歴史のみならず、そのような貴重なラケットを載せ、ラケットスポーツの文化を次代へと伝える現代のノアの方舟として出航した。
To celebrate its 30th anniversary, WADA Sports is moving to a newly built headquarter and main retail shop. The New building is also a studio for Wada Bari technology, the brand’s original racket stringing technology. The interior of the shop has a gigantic elliptical metallic structure supporting the building while imitating the shape of a racket. Bellow the elliptical structure, the racket products are aligned in an originally designed fixture. The rackets are arranged in series and made easy to pick up one by one to feel the difference of touch, thickness, and weight. Above, the elliptical shape is used as a display of various valuable rackets collected from all over the country; wooden vintage rackets, rackets used by famous players, and even rackets that was miraculously saved during the great Tohoku earthquake in 2011. This collection of valuable rackets transforms the shop’s interior to look like a museum of rackets. This new building is not only celebrating the 30 years of WADA Sports history, but it also is a modern Noah’s Ark transmitting the culture of racket sports to the next generations.

Plan

巨大な什器となる建物の構造体

建物の構造自体が巨大な什器としての役割を果たしている。店内正面奥にレジカウンターがあり、その頭上はラケットにガットを張るマシンが並ぶ「和田張」ステージとなっている。
plan

CG

on Construction


完成までの流れをブログでも説明しています。「ワダスポーツ設計着手から完成まで

Photography

従来のラケット什器は壁から垂直に出たフックにラケットを正面に向けて重ねて陳列する。そのため奥に掛けられたラケットを手に取るには、手前のラケットを先に取り除く必要がある。ラケットは同じシリーズであってもその重さやグリップの太さなど様々なバリエーションがあるため、ラケットを選ぶアスリートは1本1本手にとって感触を確かる必要があるが、従来の什器では前述の事情からその作業が非常に面倒になり、ストレスとなる。またその作業に伴ってラケット同士がぶつかり合うため、ラケットに傷がつきやすく、販売側のストレスにもなっていた。これを解決するため垂直に陳列し、更に人間工学に基づき高さや角度を弔意説することで手に取りやすい陳列什器を開発した。

商品のラケット自体が非常に色鮮やかでデザインのバリエーションが豊富であることから、ラケット自体をデザインの主役とすることとした。商品の配列方法は効率を求めて導き出されたものであるが、一定数のラケットが連続して並ぶ様は独特の風景を生み出した。また、ラケットのデザインは時代と共に変化するため、陳列商品が入れ替わるごとに、その時代にあった表情を空間に与えてくれる。 更にそのラケットデザインの変遷を、吹き抜け上部のディスプレイにて知ることができる。 まさに商品自体がこの空間デザインの主役であり、空間に命を与えている。

AWARDS

  • IIDA Global Excellence Award Winner 2017