- 公開日:2025/10/25
- 最終更新日:2025/11/20
2030年から始まる「余る時代」――それでも新築一戸建てを選ぶ理由
近年、「人口減少」「空き家問題」といった言葉を耳にする機会が増えました。国立社会保障・人口問題研究所の令和6年データによれば、日本の一般世帯総数は2030年をピークに減少に転じると予測されています。
2033年には平均世帯人員が2人を下回り、1.99人に。単身世帯の増加や人口減少の加速によって、全国的に空き家はますます増えていくと見られています。
空き家増加の現実
総務省の統計では、2023年時点で全国に約900万戸の空き家が存在。さらに今後30年間で最大1,700万戸規模に倍増する可能性があると言われています。
特に地方都市や郊外の戸建エリアでは空き家率が急上昇しており、すでに「3軒に1軒が空き家」という地域も現れ始めています。
「空き家=お得」ではない理由
「いずれ空き家が余って、ただで住める時代が来るのでは?」と考える方もいます。しかし現実はそう簡単ではありません。
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築年数が古く性能が低い
多くの空き家は耐震性・断熱性・省エネ性能が現行基準に満たず、最新設備も備えていません。快適で安全な暮らしを実現するには大規模改修が必須です。
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改修コストの高さ
耐震補強、断熱改修、水回り設備の交換などを含めると、数百万円〜1,000万円以上かかるケースも珍しくありません。
結果的に「ただ同然でもらった家」でも、総費用は新築並みになる場合があります。 -
維持費・税金が発生
戸建なら固定資産税、マンションなら管理費・修繕積立金が毎月必要。築年数が経過するほどこれらの費用は高額になりがちです。
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立地条件の制約
空き家の多くは需要の低いエリアに存在。駅近や利便性の高い立地は稀で、将来的な資産価値を考えると不利です。
新築一戸建ての優位性
人口減少社会においても、新築一戸建てには以下の強みがあります。
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最新基準の耐震性・省エネ性
現行の建築基準法や省エネ基準に適合し、地震や自然災害に強く、光熱費も抑えられます。
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高断熱・高気密
冬暖かく夏涼しい快適な室内環境を実現し、冷暖房コストを削減。
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最新設備の導入
高効率給湯器、太陽光発電、IoT住宅設備など、暮らしを便利で安全にする装備が標準化。
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設計の自由度
家事動線・収納・将来のリフォームのしやすさなど、ライフスタイルに合わせたプランニングが可能。
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資産価値の維持
立地や仕様次第で、長期間にわたり価値を保ちやすくなります。
KTXアーキラボの視点
私たちKTXアーキラボでは、人口減少時代こそ「資産価値が続く住宅づくり」が重要だと考えています。
立地選びから構造設計、断熱・省エネ性能、ブランド力までを総合的に計画し、数十年先も価値を持つ住まいを実現します。
まとめ
- 2030年以降、世帯数は減少に転じ、空き家は全国的に増加する。
- 空き家は「無料で住めるお得物件」ではなく、改修費用が数百万〜1,000万円以上かかる場合も多い。
- 新築一戸建ては耐震性・断熱性・省エネ性・最新設備など、古い住宅にはない性能を備え、長期的な価値を維持できる。
人口減少時代だからこそ、「今、何を建てるか」が未来の暮らしと資産を左右します。
私たちは、その答えを一緒に考え、形にしていきます。
KTXアーキラボでは、資産価値の高い住宅デザインをご提案しております。お気軽にお問い合わせください。
2025.10.25
【この記事を書いた人 松本 哲哉】
KTXアーキラボ 代表・一級建築士・大阪芸術大学非常勤講師
2024年度イタリアDAC認定デザイナーランキング世界8位(日本国内1位)
【お問い合わせ先】
- KTXアーキラボ一級建築士事務所
- 東京都港区南麻布3-4-5 エスセナーリオ南麻布002
- 兵庫県姫路市船丘町298-2 日新ビル2F
- 事業内容
- 住宅・飲食店・クリニック・物販店・美容院などの店舗デザイン・設計
- 建築・内装工事施工
- メール: kentixx@ktx.space
- 電話番号: 03-4400-4529(代表)
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