中古住宅リノベーションがこれから増える理由と、その可能性

 
     
  • 公開日:2025/04/16
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  • 最終更新日:2025/04/16

中古住宅リノベーションがこれから増える理由と、その可能性

近年、深刻化する空き家問題が大きく取り上げられています。日本経済新聞の記事によると、全国の空き家数は900万戸を超え、今後も増加する見込みです。2038年には総家屋の3軒に1軒が空き家になるとの予測もあり、「使わない」「要らない」家を相続してしまうリスクが、より身近なものとなってきました。国は「空家等対策の推進に関する特別措置法」の改正や相続登記の義務化など、さまざまな対策に乗り出していますが、同時に空き家の流通や活用をビジネスとして積極的に扱う民間企業も増えています。

私たちKTXアーキラボ一級建築士事務所(東京都港区・兵庫県姫路市)は、こうした社会状況を踏まえ、これからは「中古住宅リノベーション」のニーズがますます高まると考えています。以下では、その理由とリノベーションの可能性についてご紹介します。


1. 空き家増加と所有者不明問題の顕在化

空き家の増加と相続登記の遅れなどにより、所有者が不明な不動産が年々増え続けています。今後は国の制度強化によって、「使われていない家」を手放す・活用するためのハードルが下がり、流通市場に中古物件が多く出回ることが予想されます。その結果、リノベーション対象物件が豊富になることが考えられます。

2. 新築よりもコストを抑えやすい

リノベーションの魅力のひとつは、新築よりも抑えたコストで自分好みの空間を手に入れられる点です。構造がしっかりしている既存住宅を活かせば、必要な部分だけ改修してデザインを刷新できます。工期も比較的短くできる場合があり、ライフスタイルの変化に合わせた柔軟な対応がしやすいのもメリットです。

3. サステナブルな選択

建物を解体し新築するよりも、既存の住宅を改修して再利用するほうが、廃棄物の削減や資材の節約といった観点で環境負荷を軽減できます。サステナブルな取り組みが求められる現代では、リノベーションは持続可能な暮らしの実現に大きく貢献できる方法です。

4. 多様なデザイン・ライフスタイルニーズへの対応

私たちKTXアーキラボは、デザイン性を重視した住空間づくりを得意としています。中古物件だからこそ、個性的な間取りや築年数相応の味わいを活かしつつ、現代のライフスタイルに合った内装や設備を組み合わせることで、“既存×新しい発想”の化学反応が期待できます。

  • 古い建具や梁など、味わいを残したデザイン

  • 大胆な間取り変更で暮らし方に合わせるリノベーション

  • モダンな空間とレトロ素材の融合

5. 空き家の社会問題解決にも寄与

使われていない空き家が増えるほど、地域の景観や安全面に悪影響が出るだけでなく、建物の劣化スピードも早まります。しかし、リノベーションによる再活用は、地域全体の価値を高め、資産価値を維持・向上する手段にもなります。行政だけでなく民間企業や個人オーナーが積極的に中古住宅の改修を行うことで、地域再生につながる事例が増えてきました。


まとめ

相続空き家の増加や所有者不明問題は避けられない社会課題ですが、一方で中古住宅のリノベーションという選択肢が今後大きな広がりを見せると考えられます。私たちKTXアーキラボ一級建築士事務所(東京・港区、兵庫・姫路市)では、これまで数多くの住宅リフォーム・リノベーションを手がけてきました。デザイン性だけでなく、住みやすさや将来的な資産価値もしっかり考慮しながら、お客様のご要望にあった空間づくりを提案させていただきます。

▶️弊社の設計事例についてはコチラの作品集をご覧ください

2025.4.16


松本 哲哉

【この記事を書いた人 松本 哲哉】

KTXアーキラボ 代表・一級建築士・大阪芸術大学非常勤講師

2024年度イタリアDAC認定デザイナーランキング世界8位(日本国内1位)

▶ウィキペディア 松本哲哉(建築家)


お問い合わせ

建築設計事務所 KTXアーキラボ 一級建築士事務所

本社:兵庫県姫路市船丘町299-2-2F

東京オフィス:港区南麻布3-4-5-002

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