体験が生み出すブランド力──空間を通じたインタラクティブ&コミュニケーションデザイン

 
     
  • 公開日:2025/03/03
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  • 最終更新日:2025/03/12

体験が生み出すブランド力──空間を通じたインタラクティブ&コミュニケーションデザイン

こんにちは。東京都港区と兵庫県姫路市にオフィスを構えるKTXアーキラボ一級建築士事務所です。
私たちは建築や空間デザインを通じて、企業や店舗の“ブランド体験”を最大化することを目指しています。今回は「インタラクティブデザイン」や「コミュニケーションデザイン」の考え方を、建築・空間デザインに取り入れることで生まれる新たなブランディングの可能性についてご紹介いたします。

▶️弊社の設計事例についてはコチラの作品集をご覧ください

コト売り体験型店舗デザイン


インタラクティブデザインとは?

「インタラクティブデザイン(インタラクションデザイン)」とは、ユーザー(利用者・訪問者)と空間やオブジェクトが互いに作用し合う“体験”を設計する考え方です。
例えばWebやアプリの文脈で語られることが多いですが、近年ではリアルな空間建築にも応用が進んでいます。人の動きや行動に応じて変化したり、能動的な参加を促したりする仕組みを空間に取り入れることで、これまでにない没入感や愛着を生むことが可能です。

インタラクティブデザインが生むメリット

  1. ブランドを“体験”させる
    単に視覚的にブランドを訴求するだけでなく、五感(視覚・聴覚・触覚など)を使ってブランドの世界観を“体験”できるため、企業や店舗の印象をより強く残すことができます。

  2. 利用者とのコミュニケーション向上
    空間や仕掛けがインタラクティブに反応することで、利用者はただ“受け身”ではなく“参加型”の体験をするようになります。その結果、より深いコミュニケーションが生まれ、ブランドへの共感や好感度が高まりやすくなります。

  3. SNSなどの話題作りに最適
    インタラクションを楽しむ様子や思わず写真を撮りたくなる仕掛けは、SNSとの相性も抜群です。自然とシェアが発生し、新しいお客様やファンを呼び込むきっかけになります。

  4. コト売り体験型店舗デザイン

コミュニケーションデザインとの親和性

「コミュニケーションデザイン」は、情報を伝えるだけでなく、双方向でやり取りできる場や仕組みを設計する考え方です。インタラクティブデザインが“一人ひとりの参加体験”に注目するのに対して、コミュニケーションデザインは、人と人、人とブランドが“対話”する状態を生み出すことがゴールとなります。

空間×コミュニケーションデザインの可能性

  1. ブランドストーリーの共感を広げる
    店舗やオフィス空間の各所に、企業や製品のストーリーを語る仕掛けを設置すると、利用者は空間を巡りながら自然にブランドの想いに触れることができます。さらに、そのストーリーを対話型ワークショップ型で楽しめるよう工夫することで、コミュニケーションが深まります。

  2. 企業文化を体験として共有する
    オフィスのデザインを通じて、社内外のステークホルダーに企業のビジョンやカルチャーを感じてもらうことが可能です。たとえば、会議室やラウンジに社員同士の交流を促すインタラクティブツールを設置すれば、訪問客も含めた多様なコミュニケーションが生まれ、「この会社はどんな価値観を大切にしているのか」を肌で感じられます。

  3. 顧客の声をリアルタイムにフィードバック
    デジタルサイネージなどを活用して、利用者からの意見やアイデアをその場で収集し、空間に反映させる仕組みも可能です。例えば、店内のサイネージ端末で商品アンケートを取ったり、SNSハッシュタグに投稿された写真をリアルタイムで映し出したりすることで、リアルとデジタルの垣根を超えたコミュニケーションを実現できます。

ブランディングへの効果

  1. 記憶に残るブランド体験
    インタラクティブ&コミュニケーションデザインを駆使した空間は、人々の五感と感情に訴求し、より強く記憶に刻まれます。

  2. ファンコミュニティの醸成
    デザインをきっかけとした“対話”が生まれることで、企業や店舗のファンコミュニティが形成されやすくなります。参加型イベントやSNSキャンペーンとの相乗効果も期待できます。

  3. 長期的なブランド価値の向上
    “楽しい”“面白い”だけでなく、ブランドが大切にするビジョンや世界観を空間全体で体感してもらうことで、顧客・訪問者のロイヤルティを高め、長期的なブランド力向上につながります。

  4. コト売り体験型店舗デザイン

KTXアーキラボの取り組み

私たちKTXアーキラボ一級建築士事務所は、東京都港区と兵庫県姫路市を拠点に、「建築」「空間デザイン」「ブランディング」を統合的に考えることを得意としています。

  • 企業・店舗の想いビジョンを丁寧にヒアリング
  • インタラクティブデザインやコミュニケーションデザインの要素を空間へ最適に落とし込み
  • ブランド体験を高めるトータルな設計・デザイン

をワンストップでご提供いたします。建築の構造や機能を踏まえつつ、人の体験を中心に据えたデザインを実現することで、「訪れるたびに新鮮な驚きがある」「思わず人に語りたくなる」「この場所だからこそ味わえる価値がある」と感じられるブランディング空間をご提案いたします。


まとめ

インタラクティブデザインやコミュニケーションデザインは、空間そのものを“ただの器”や“情報の掲示板”ではなく、利用者とブランドが出会い、対話し、体験する舞台へと変える力を持っています。企業や店舗のブランディングを一段上のステージに引き上げるためにも、こうしたデザイン視点を取り入れることは非常に有効です。

KTXアーキラボ一級建築士事務所では、これまでの実績やノウハウをもとに、お客様のブランドイメージや目指す姿に合わせた空間デザインをご提案いたします。空間のリノベーション、オフィス・店舗設計、ブランド力強化のためのデザインについてお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。日本全国、海外案件も対応可能です。

▶️弊社の設計事例についてはコチラの作品集をご覧ください

2025.3.7.


松本 哲哉

【この記事を書いた人 松本 哲哉】

KTXアーキラボ 代表・一級建築士・大阪芸術大学非常勤講師

2024年度イタリアDAC認定デザイナーランキング世界8位(日本国内1位)

▶ウィキペディア 松本哲哉(建築家)


【お問い合わせ先】

  • KTXアーキラボ一級建築士事務所
    • 東京都港区南麻布3-4-5 エスセナーリオ南麻布002
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    • 飲食店・クリニック・物販店・美容院などの店舗デザイン・設計
    • 建築・内装工事施工
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