テナントビル・オフィスビル設計のポイント:意匠性が収益に直結する理由

 
     
  • 公開日:2025/01/13
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  • 最終更新日:2025/01/13

テナントビル・オフィスビル設計のポイント:意匠性が収益に直結する理由

テナントビルやオフィスビルなどの収益物件は、投資回収や安定した収益確保を目的とされる方が多いでしょう。しかし、近年は単に「テナントを埋めれば良い」という考え方だけでは、ビルの競争力を維持することが難しくなっています。ビルの“顔”とも言えるデザイン(意匠性)を含めた総合的な設計こそが、テナント誘致を成功させ、長期的な収益性を高める大きなカギとなります。
本記事では、東京都港区と兵庫県姫路市にオフィスを構える建築設計事務所KTXアーキラボの経験を踏まえ、テナントビル・オフィスビル設計における重要なポイントと意匠の持つ力について解説します。


1. テナントビル・オフィスビル設計の基本的な考え方

1-1. 収益物件としての視点

テナントビルやオフィスビルは、安定した家賃収入や資産価値の向上を目指す収益物件としての性質が強いです。そのため、稼働率の高さテナント満足度に直結する要素をどのように設計に盛り込むかが重要になります。

1-2. テナント誘致戦略と建築デザイン

ビルの稼働率を高めるためには、テナントが魅力を感じる内外装デザインや快適なオフィス環境を用意する必要があります。特に意匠性の高いファサード(外観)やエントランス設計は、人目を引きつけ、テナントに「ここで働きたい」「ここに出店したい」という印象を与える大きな武器となります。

1-3. 立地とコンセプトのマッチング

東京・大阪などの都市部においては、立地がビルの収益性を左右する大きな要因の一つです。しかし同時に、地域の特性ビルのコンセプトに合った意匠設計を行うことで、差別化を図り、魅力を高めることができます。


2. 意匠性がもたらすテナントビル・オフィスビルの付加価値

2-1. ブランド力と集客力の向上

意匠性の高い建築は、ビル自体が“ブランド”になる力を持っています。洗練された外観や独創的なロゴサインなどは、目に留まるだけでなくSNSや口コミなどで話題性を生み出し、結果として集客力向上に寄与します。
「格好いいビルで働きたい」「お客様に印象を残すオフィスを構えたい」というテナントのニーズを満たすうえでも、デザインの質は欠かせません。どのビルにオフィス・店舗を構えるか、ということがテナント入居企業のブランディングに直結します。

2-2. 長期的な競合優位性

意匠性を高めるためには、ある程度のコストや工夫が必要ですが、それを上回る長期的なメリットが期待できます。周辺の競合物件との差別化はもちろん、建物の存在感や街並みへの貢献度が高まることで、テナントの契約継続率更新時の賃料維持にもプラスに働くでしょう。

2-3. 社会的評価や地域活性化への寄与

最近ではSDGsやESG投資など、社会的価値にも注目が集まっています。環境負荷に配慮した設計や地域コミュニティとの協調性を重視したデザインは、単なる“建物”を超えた社会的評価を得るきっかけになります。結果としてテナント企業のイメージアップにも繋がり、ビル全体の評判や集客効果を高めることができます。


3. KTXアーキラボが提案する「意匠性を高める」設計プロセス

3-1. クライアントとの密なヒアリング

KTXアーキラボでは、まずクライアントが思い描くビルのコンセプトや事業計画を丁寧にお伺いし、そこに意匠性機能性を組み合わせる最適な設計プランを提案します。
「建築家にお任せする」のではなく、クライアントとの共同作業の中でコンセプトを磨き上げながら、効果的なデザインを追求していきます。

3-2. 意匠と機能が両立する設計

意匠性にこだわるほど、使い勝手が悪くなるのでは?と思われがちですが、KTXアーキラボではデザインの良さと機能性を両立させるためのノウハウを豊富に有しています。

  • 外装デザイン:街並みや周辺環境との調和を保ちつつ、独自のアイデンティティを訴求。または敢えて周辺環境に対して全く新しい印象を与える外観を生むことも差別化においては有効なこともあります。
  • エントランス・共用部:光や素材を活かし、ビルの第一印象を劇的に向上
  • オフィス空間:テナントが使いやすいレイアウトや可変性を意識したプランニング。弊社は建築設計だけでなくインテリアデザインも得意としているので、テナントの空間利用効率を最大化したプランを提案します。

3-3. テクノロジーを活用した設計・プレゼンテーション

3DパースやVRなどの最新技術を活用することで、完成後のイメージを共有しやすく、完成後の“ギャップ”を最小限に抑えます。
「思っていたイメージと違う」といった問題が起きないよう、可視化コミュニケーションを重視してプロジェクトを進行します。


4. まとめ:ビルの意匠がもたらす「人を惹きつける力」

テナントビル・オフィスビルの設計においては、収益性や機能性だけでなく、意匠性にも重点を置くことで、ビルの魅力が大きく変わります。デザインの持つ力は、テナントや顧客の心を動かし、長期的な収益につながる大きな原動力となります。「人は見た目が8割」という本が以前ベストセラーになりましたが、人間同様、建物も見た目の印象が人間心理に大きく作用します。

東京都港区と兵庫県姫路市にオフィスを構えるKTXアーキラボでは、地域性や周辺環境を踏まえながら、意匠と機能を高次元で融合した建築を創り上げることに注力しています。
「人を惹きつけるビル」を目指すなら、ぜひ一度KTXアーキラボにご相談ください。高い意匠性がもたらす新たな可能性と、長期的な収益を見据えた最適解をご提案いたします。


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2025.1.13


松本 哲哉

【この記事を書いた人 松本 哲哉】

KTXアーキラボ 代表・一級建築士・大阪芸術大学非常勤講師

2024年度イタリアDAC認定デザイナーランキング世界8位(日本国内1位)

▶ウィキペディア 松本哲哉(建築家)


お問い合わせ

建築設計事務所 KTXアーキラボ 一級建築士事務所

本社:兵庫県姫路市船丘町299-2-2F

東京オフィス:港区南麻布3-4-5-002

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