失敗しないクリニック経営〜クリニック設計のポイント

 
     
  • 公開日:2025/01/11
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  • 最終更新日:2025/01/11

失敗しないクリニック経営〜クリニック設計のポイント

東京都港区・兵庫県姫路市に拠点を構えるKTXアーキラボ一級建築士事務所です。私たちは医療空間の設計・デザインを通じて、クリニックのブランディング戦略や経営課題の解決をサポートしています。本記事では、「クリニック経営」を成功に導くために押さえておきたいポイントを、設計・デザインの観点から解説します。


よくあるクリニック経営の失敗パターンとは?

クリニック経営がうまくいかない原因はいくつか考えられますが、その多くは「十分な患者数を確保できない」「患者さんのリピート率が低い」「院長の業務過多」「スタッフが定着しない」といった要因が絡み合っています。これらの問題は経営者側の努力だけでは解決が難しく、空間設計の工夫やブランディング戦略を含めた包括的なアプローチが求められます。

1. 集患・リピート率の低下

  • 新規患者さんが集まらない、初診患者数に限りがあるため運営が苦しくなる
  • 再診率が伸びず、安定した収益が見込めない

2. 院長の業務過多

  • コスト削減のため院長が事務作業などを抱え込み、医療サービスの質や患者さんへの対応がおろそかになる

3. スタッフの定着率が低い

  • 受付・看護師がすぐ辞めてしまい、人手不足で院内が混乱する
  • 新人スタッフの教育コストがかさみ、経営効率が落ちる

クリニック設計で経営課題を解決する3つのポイント

こうした課題を解決するためには、医療空間設計クリニックのブランディングをしっかりと結び付けることが欠かせません。以下では、クリニック設計の具体的なポイントを3つにまとめました。

1. 患者さんの“印象”を左右するブランディング設計

視覚情報でブランドイメージを構築する

医療技術の高さや院長のスキルを“言葉”で伝えるだけでは、患者さんの心を動かすことは難しいでしょう。そこで重要になるのが、**空間デザインによって「このクリニックは最先端の医療を提供している」「ここなら信頼できそうだ」**という印象を自然に与えることです。

空間そのものが“医院のメッセージ”を語ることができれば、患者さんの心理に「確証バイアス」を発生させ、患者さんは受診前から安心感や信頼感を抱くようになります。この信頼感がリピート率向上口コミ効果へとつながり、さらなる集患をもたらします。

2. 働きやすい動線設計でスタッフも定着しやすく

クリニック経営では、スタッフが働きやすい環境作りも欠かせません。

  • 効率的な動線: 診察室・処置室・受付・スタッフルームなどの配置を最適化し、看護師や受付スタッフの移動負担を減らす
  • プライバシーに配慮: 患者さん同士が目を合わせずに済む設計や、スタッフ用通路の確保など、安全かつ円滑に業務を進められる環境づくり
  • ブランディングはスタッフに対しても有効: 良い空間で働くことはクリニックへの愛着を醸成し、そのクリニックで働くことへの誇りを持って頂くとになり離職率を抑える
  • スタッフが定着しやすいクリニックは、結果的に患者さんへのサービスも行き届きやすくなり、クリニック全体の運営効率と信頼度の向上に直結します。

3. 院長が医療に集中できる管理体制と動線

院長が医療サービスに専念できるようにするためには、空間設計と院内運営体制を両輪で見直す必要があります。

医院の開業時やリニューアル時にしっかりと動線やスペースを考慮しておけば、日々の運営で生じる無駄が減り、結果として経営の安定化につながります。


クリニック経営を成功に導くためのステップ

  1. 経営目標・コンセプトの明確化
    • どのような地域・患者層にアプローチするのかを明確にし、コンセプトを定める
  2. 集患戦略とブランディング戦略の連携
    • インターネットやSNS、地域広告など多様な媒体を駆使し、クリニックの魅力やブランディングを発信
  3. 空間設計による経営課題の解決
    • デザインや動線で患者さんの満足度やスタッフの働きやすさを高め、クリニック全体の効率とブランディング力を向上
  4. 開業後のフォローアップと定期的な改善
    • 患者さんやスタッフからのフィードバックをもとに、運営・空間の問題点を継続的に修正していく

KTXアーキラボ一級建築士事務所が選ばれる理由

弊社KTXアーキラボ一級建築士事務所は、東京都港区と兵庫県姫路市にオフィスを構え、日本各地で空間設計・デザインを手がけています。医療空間に特化した豊富な知見とノウハウを活かし、「患者さんに選ばれ続けるクリニックづくり」を徹底サポート。以下の点を強みとしています。

  1. ブランディング視点のデザイン
    • クリニックのコンセプトやターゲット層に合わせて、視覚的な印象からブランド価値を高める
  2. 医療フローを考慮した動線計画
    • スタッフと患者さんがストレスなく行き来できる動線設計で、診療効率やスタッフ満足度を高める
  3. 長期的な経営支援
    • クリニック開業前から開業後まで継続的にアドバイスを行い、経営が安定するまでサポート

まとめ:クリニック設計は経営戦略の重要な一部

クリニック経営においては、医療の質が高いことはもちろん、患者さんが安心して受診できる空間であることや、スタッフが働きやすい環境であることが重要です。そのすべてを考慮してこそ、失敗リスクを最小化し、安定した経営を実現できます。

私たちKTXアーキラボ一級建築士事務所は、**「空間設計によってクリニック経営を支えるパートナー」**として、お客様とともに理想の医療空間を作り上げることを目指しています。

クリニックの新規開業やリニューアルをお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。東京(港区)・兵庫(姫路市)の両拠点から、全国のお客様を全力でサポートいたします。

▶️弊社の設計事例についてはコチラの作品集をご覧ください

2025.1.11


松本 哲哉

【この記事を書いた人 松本 哲哉】

KTXアーキラボ 代表・一級建築士・大阪芸術大学非常勤講師

2024年度イタリアDAC認定デザイナーランキング世界8位(日本国内1位)

▶ウィキペディア 松本哲哉(建築家)


お問い合わせ

建築設計事務所 KTXアーキラボ 一級建築士事務所

本社:兵庫県姫路市船丘町298-2-2F

東京オフィス:東京都港区南麻布3-4-5-002

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