- 公開日:2024/12/27
- 最終更新日:2024/12/27
居抜き物件を活用した店舗設計・デザインのコツ|KTXアーキラボ
店舗を新たにオープンする際、「居抜き物件」を利用するかどうかは大きな検討事項のひとつです。居抜き物件は、前のテナントが使用していた内装や設備をそのまま活用できる点が魅力ですが、一方で注意点や押さえておくべきコツも存在します。本記事では、東京・港区と兵庫・姫路市にオフィスを構える店舗デザイン事務所KTXアーキラボが、居抜き物件を活用した店舗設計・デザインを成功させるためのポイントを詳しく解説いたします。
1. 居抜き物件のメリットとデメリット
メリット
- コスト削減
前テナントの内装・設備を流用できるため、スケルトン物件に比べて初期費用を抑えることができます。 - 短い工期
大掛かりな解体工事が不要なケースが多く、オープンまでのスケジュールを短縮できるのが利点です。 - 実例からイメージを得やすい
前の店舗レイアウトやデザインが残っているため、どのような設備が活用できるかを具体的に想像しやすいです。
デメリット
- 既存設備の劣化や不具合
水回りや電気設備など、思わぬ修繕が必要になることがあります。契約前の物件調査が重要です。 - レイアウトの自由度が低い
設備や間取りがある程度固定されるため、理想的な動線やデザインを実現しにくい場合があります。 - 法的制限の影響
前テナントの業態によっては、現在の法律や条例に合致しない部分が残っている可能性があります。面倒な手続きが発生する場合もあるため注意が必要です。
2. 居抜き物件を最大限活かす店舗設計・デザインのコツ
コツ1:物件選定時に設備の状態を徹底チェック
居抜き物件の成否を大きく分けるのが、既存設備の状態確認です。特に水回り、空調、電気の容量などは見落としがあると、後々大きなコスト負担が発生する可能性があります。
- 事前調査のポイント
- 給排水設備の老朽化・漏水リスク
- 空調機器や換気設備の稼働状況
- 電気容量や配線の安全性
- ガス設備の使用状況、保守点検履歴
コツ2:残せる部分と新たに作る部分を明確化
居抜き物件を活用するときの肝は、どこを“そのまま活かす”かを見極めることです。デザイン的に再利用できる部分があれば活かしつつ、新しく作り替える部分は大胆にイメージチェンジしましょう。
- デザイン面の工夫
- 壁や床の素材は上貼り・塗装などでアレンジする
- ライティング計画やサイン計画で個性を演出
- 古い設備はむしろヴィンテージ感として取り入れるなど、逆手にとったデザインも検討
コツ3:動線計画を重視してブランディングを高める
既存の壁やカウンター位置など、動線の取り方が制限されるケースがあります。そのため、お客様の流れとスタッフのオペレーションを踏まえた動線計画が重要です。自由度の少ないなかでも、看板や誘導サイン、通路幅の調整など工夫次第で魅力的なレイアウトを作り上げることが可能です。
コツ4:法規確認と許認可手続きの早期着手
居抜き物件であっても、用途変更や消防・衛生関連の許可が必要になる場合があります。特に飲食店や美容室など業態によっては、保健所や消防署への申請に時間がかかることも。早期に法規確認と必要書類の準備を行うことで、オープンまでのスケジュール管理がスムーズになります。
3. KTXアーキラボが提供するサポート
東京・港区・兵庫・姫路市の地域特性を踏まえた提案
KTXアーキラボは、東京・港区と兵庫・姫路市の2拠点で店舗デザインや空間設計を行っています。それぞれの地域特性に精通しているため、以下のような視点でご提案が可能です。
- 都市型店舗と地方型店舗の違い
人口密度や競合状況、消費動向などを考慮した最適な店舗設計。 - 商圏調査に基づくデザイン計画
ターゲット層と商圏の相性を踏まえた、最適な内装・動線計画・ブランディング。
豊富な実績に基づくアドバイスとコストコントロール
居抜き物件ならではのコストの最適化、既存設備の利活用、劣化リスクの見極めなど、細部にわたるコンサルティングを得意としています。また、各業種の法規や許認可の申請サポートも対応しており、クライアントの負担を軽減します。
デザイン性と機能性を両立させるトータルプロデュース
店舗の顔となるデザイン性はもちろんのこと、スタッフの働きやすさや顧客満足度を高める機能性の両立も重要です。KTXアーキラボでは、コンセプト策定から設計、施工管理までを一貫してサポートし、「ブランディング」×「動線」×「デザイン」の総合力で、他店舗との差別化を実現します。
4. 居抜き物件を活用した店舗オープンを成功させるために
居抜き物件を活用することで、コストと工期を抑えながら新しい店舗を実現できる可能性があります。しかし、その一方で既存設備の老朽化や法令対応など、事前の調査と計画が必要不可欠です。
- 物件調査の徹底
- 残す部分・改装する部分の明確化
- 動線・ブランディングを意識した設計
- 法規・許認可の早期確認
これらのポイントを押さえ、専門家と協力しながらプロジェクトを進めることで、魅力的で機能的な店舗空間が生まれます。
まとめ
居抜き物件を活用した店舗設計・デザインは、コスト・工期ともにメリットが大きい一方、準備不足で後から思わぬトラブルが発生しがちです。失敗を避けるためには、事前の物件調査や法規確認、そして信頼できるパートナーの存在が欠かせません。
KTXアーキラボは、東京・港区と兵庫・姫路市を拠点に豊富な店舗設計・デザイン実績を持ち、居抜き物件のメリットを最大限に引き出すサポートを行っています。新規出店やリニューアルを検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
店舗設計のプロとともに、あなたのビジネスを成功へと導く最高の空間を実現しましょう。
2024.12.27
【この記事を書いた人 松本 哲哉】
KTXアーキラボ 代表・一級建築士・大阪芸術大学非常勤講師
2024年度イタリアDAC認定デザイナーランキング世界8位(日本国内1位)
お問い合わせ
建築設計事務所 KTXアーキラボ 一級建築士事務所
本社:兵庫県姫路市
東京オフィス:港区南麻布
- メール: kentixx@ktx.space
- 電話番号: 03-4400-4529(代表)
- ウェブサイト: https://ktx.space/
【関連記事リンク】
コメントを投稿するにはログインが必要です。
コメントを投稿するにはログインしてください。