- 公開日:2024/12/11
- 最終更新日:2024/12/11
【飲食店設計~アクアリウムダイニングのデザイン10ポイント】— KTXアーキラボが手がける非日常空間
目次
はじめに
アクアリウムダイニングは、水槽を活用して「海の世界」をテーマにした飲食店として、非日常的な体験を提供します。しかし、独自の魅力を引き出すためには、設計段階で多くの課題を克服する必要があります。KTXアーキラボ一級建築士事務所は、東京都港区と兵庫県姫路市を拠点に、数々のアクアリウムダイニングを成功に導いてきました。
本記事では、アクアリウムダイニング設計の10のポイントと、当社の実績を紹介します。
アクアリウムダイニングの魅力と設計の課題
魅力
- 非日常的な空間演出:水槽を活用したダイナミックな空間設計で訪れる人に驚きと癒しを提供します。
- 高い集客力:水槽や照明効果がSNS映えする写真スポットとなり、口コミによる集客が期待できます。
課題
- 重量制限:水槽の設置に伴う構造的な安全性の確保が必要です。
- 空間の広がり:低い天井や狭い間取りでも開放感を生み出す工夫が求められます。
- 維持管理:水槽のメンテナンス性を考慮した設計が必須です。
アクアリウムダイニングデザインの10のポイント
1. 水槽配置の最適化
重量負荷を考慮し、梁上や柱周辺に水槽を設置します。
2. 照明計画で空間の広がりを演出
間接照明や水槽用ライトを活用し、光の反射で空間を広く見せます。
3. 鏡面の活用
天井や壁に鏡面を取り入れ、水槽の映り込みで深みのある空間を演出します。
4. 動線設計
メンテナンススタッフや顧客の動線を分け、利便性と安全性を確保します。
5. 音響設計
水の音や音楽でリラックスできる雰囲気を作りながら、騒音を抑えます。
6. テーマ性の強調
店舗のコンセプトに基づく装飾やストーリーテリングで顧客体験を向上させます。
7. 天井高の工夫
天井が低い場合は鏡面や照明で空間の錯覚を作り出します。
8. サステナブルな素材選定
環境に配慮した水槽設備や建材を使用し、持続可能性を意識します。
9. 顧客体験を重視した座席配置
水槽を全席から見えるように配置し、特別感を演出します。
10. メンテナンス性の確保
水槽周辺に十分な作業スペースを確保し、メンテナンスの効率化を図ります。
KTXアーキラボの実績紹介
アクアリウムレストラン NAUTILUS
概要
上野駅近くにある雑居ビル5階の和風居酒屋をフレンチレストランにリノベーション。狭小スペースを活かし、「海底を走る豪華列車」をテーマに、非日常的な空間を創出しました。
デザインポイント
- 狭い通路を活かした「豪華列車」という物語性
- 窓の外を泳ぐ魚を模したアクアリウムで優雅な雰囲気を演出
結果
限られた空間でも高級感を演出し、顧客満足度を向上させました。
アクアリウムダイニング Je Mare
概要
新宿三丁目にあるテナントの低い天井高という課題を、鏡面天井で解決。海底で食事をしているような体験を提供するアクアリウムダイニングを設計しました。
デザインポイント
- 鏡面天井による空間の広がり
- 円盤状の設備を浮遊感のあるデザインで配置
- 水槽の配置と天井の映り込みで一体感を強調
結果
独自性のある空間デザインで、来店客に感動を与えるダイニングを実現しました。
KTXアーキラボが考えるデザインの未来
アクアリウムダイニングの設計には、テーマ性の強調と技術的課題の克服が欠かせません。KTXアーキラボでは、今後もこれらの課題に挑戦し、より多くの人々に特別な空間体験を提供していきます。
まとめ
アクアリウムダイニングは、飲食店デザインの中でも特に高い創造性と技術力が求められる分野です。KTXアーキラボは、豊富な経験と実績を基に、クライアントのビジョンを形にします。非日常的な飲食体験を創出するためのご相談は、ぜひ当社までお寄せください。
2024.12.11
【この記事を書いた人 松本 哲哉】
KTXアーキラボ 代表・一級建築士・大阪芸術大学非常勤講師
2024年度イタリアDAC認定デザイナーランキング世界8位(日本国内1位)
お問い合わせ
建築設計事務所 KTXアーキラボ 一級建築士事務所
本社:兵庫県姫路市
東京オフィス:港区南麻布
- メール: kentixx@ktx.space
- 電話番号: 03-4400-4529(代表)
- ウェブサイト: https://ktx.space/
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