- 公開日:2024/12/08
- 最終更新日:2024/12/08
店舗内装デザインはパッケージデザイン:商品は空間で違って見える
こんにちは、KTXアーキラボ一級建築士事務所です。私たちは東京都港区と兵庫県姫路市にオフィスを構え、店舗デザインを専門としています。今回は、「店舗内装デザインはパッケージデザイン・商品は空間で違って見える」というテーマでお話しします。
パッケージデザインが売上を左右する実例
まずは、パッケージデザインがいかに商品の価値を変えるかを示す実例をいくつかご紹介します。
「Qoo」の成功物語
かつて、オレンジジュース市場で「なっちゃん」が大ヒットし、競合のコカ・コーラ社の「Hi-Cオレンジ」の売上が低迷しました。そこでコカ・コーラ社は、中身はそのままに、名前を「Qoo」に変更し、パッケージデザインを一新しました。その結果、売上は見事にV字回復しました。この事例は、パッケージデザインが消費者の購買意欲に大きな影響を与えることを示しています。
トイレットペーパーの売上倍増
ある製紙会社は、トイレットペーパーの売上が伸び悩んでいました。そこで、女性が持ち歩いても恥ずかしくないおしゃれなパッケージデザインに変更しました。その結果、売上は倍以上に跳ね上がりました。見た目の印象が購買行動を大きく左右する典型的な例です。
店舗デザインも同じ効果を持つ
これらの事例からわかるように、消費者は中身よりもパッケージで商品を評価することが多々あります。これは店舗デザインにも当てはまります。
高級レストランの実験
以前、ある飲食店で興味深い実験が行われました。一流レストランで提供されるコース料理やデザートを、全てコンビニの商品に入れ替えたのです。結果は驚くべきもので、来店したお客様は誰一人体験に気づかず、「素晴らしい料理だった」「とても美味しかった」と高く評価しました。店舗の雰囲気が一流であれば、提供される商品も一流に見えてしまうのです。
無形のサービス業にも影響
この現象は飲食店だけでなく、オフィスやクリニックなど無形のサービスを提供している空間デザインにも当てはまります。人は視覚情報から多くの判断を下すため、空間のデザインがサービスの質を高めることがあります。
「人は見た目が8割」
「人は見た目が8割」という本がベストセラーになったことがあります。その本でも述べられているように、人は「見た目」で大部分を判断する傾向があります。この習性を利用して、来訪者の心理に「確証バイアス」を発生させることが、効果的な店舗デザインの極意です。
まとめ
店舗内装デザインは、商品やサービスの価値を高める重要な要素です。パッケージデザインが商品の印象を左右するように、店舗のデザインもお客様の評価に直結します。KTXアーキラボ一級建築士事務所では、この原理を最大限に活用し、お客様のビジネス成功に貢献するデザインを提供しています。
店舗デザインに関するご相談やご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
2024.12.8
【この記事を書いた人 松本 哲哉】
KTXアーキラボ 代表・一級建築士・大阪芸術大学非常勤講師
2024年度イタリアDAC認定デザイナーランキング世界8位(日本国内1位)
お問い合わせ
建築設計事務所 KTXアーキラボ 一級建築士事務所
本社:兵庫県姫路市
東京オフィス:港区南麻布
- メール: kentixx@ktx.space
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