クリニック内装工事費用 坪単価

 
     
  • 公開日:2024/11/07
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  • 最終更新日:2024/11/19

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クリニック開業にあたり、やはり気になるのはクリニック内装工事費のめやすです。

クリニックの内装工事費は工事内容、物件の現況、建物にかかる法規等によって大きく左右されます。

 
同じデザイン、同じサイズのクリニックを作るとしても、物件状況により内装工事費は大きく変わるので、一概に内装工事費のめやすを算出することはできませんが、ご参考までにこれまで弊社が設計させて頂いたクリニックの事例を下記にご紹介します。
※税抜価格です ※医療機器等別途
同じ条件であれば坪単価は物件面積が小さくなれば上がる傾向にあります。
 
 

▪︎商業施設内テナント眼科医院

 59坪 約3500万(約60万円/坪)※トイレ設備なし
※院内床全面に大理石調タイルを施工したためタイル施工費が高くつきました
 
 

▪︎医療モールビル内テナント糖尿病内科クリニック

 48坪 約2500万(約52万円/坪)
 ※エアコンは施設のエアコンをそのまま使用したため空調工事費なし
 
 

▪︎医療モールビル内テナント泌尿器科クリニック

 44坪 約3500万(約80万円/坪)
 ※新築スケルトンビルに入居したため、天井・壁・床の下地から作る必要があったため工事量が多くなりました
 
 

▪︎商業施設内テナント地階 美容皮膚科医院

 75坪 約5500万(約73万/坪)
 ※地下のテナント内から屋上エアコン室外機置場まで配管距離が長く、また部屋数が多く空調機が多数必要だったため空調工事が高くつきました
 
 
間取りや使用する材料によっても工事費は大きく変わります。
また、解体が必要な物件かどうか、テナント内装がどこまで用意されているか、エアコンは既存利用できるか、エアコン室外機置場までの配管距離、消防設備の有無、等々テナント物件自体の様々な条件・状況により左右されます。
 
住宅用の量産ビニルクロスで仕上げ、既製品の住宅用建具などを組み合わて安くつくられたクリニックに比べれば、デザイン性の高いクリニックはやはり高くつきます。
しかしクリニックをつくる目的は「安価にクリニックを完成させること」ではなく、その先にある「クリニックというビジネスを成功させること」です。
患者様の深層心理にとって空間デザインは医院のイメージを決定付ける非常に大きな要素であり、デザインは患者様の受ける印象をコントロールする強力な武器になります。
中長期的な医院経営を考えれば、結果に結びつく意味ある投資となります。
 

実際設計を進める場合、さまざまな物件現況も鑑みた上で、事業計画に基くご予算に合せて設計を進めていきます。

施工店さんの見積額がご予算よりオーバーした場合は、そこから設計変更を行い、ご予算に合せていきます。

 

 
弊社ではテナント物件契約前にテナントの調査も行っています。
迷っている物件がいくつかある場合も、空間利用効率や工事費を鑑みて比較検討します。
また物件に欠陥がある場合も契約後ではテナント負担による改修となることが多いですが、契約前に欠陥を見つけておけば家主さんと改修工事費負担の交渉をすることもできます。
 
 
 
次回はクリニック内装工事費について、どのようなテナント物件が高くつきがちなのか?物件下見の際の留意点などお話したいと思います。
 

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松本 哲哉

【この記事を書いた人 松本 哲哉】

KTXアーキラボ 代表・一級建築士・大阪芸術大学非常勤講師

2024年度イタリアDAC認定デザイナーランキング世界8位(日本国内1位)

ウィキペディア 松本哲哉(建築家)

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