- 公開日:2024/10/31
- 最終更新日:2024/11/19
建築業界における真のSDGsとは
近年、持続可能な開発目標(SDGs)が世界的な関心を集めています。建築業界でも、環境負荷を減らすために様々な取り組みが行われていますが、真に持続可能な社会を実現するためには何が必要なのでしょうか。
建材の生産と運搬だけではないCO2排出
多くの人々は、建材の生産や運搬に伴うCO2排出量を削減することが重要だと考えています。確かに、これらも環境負荷を減らすための大切な要素です。しかし、建設業界全体のCO2排出量を見てみると、その大部分が実は建設工事そのものから発生しています。
スクラップアンドビルドの問題
日本では、建物の平均寿命が他国に比べて非常に短く、短期間で建物を解体して新しいものに建て替える「スクラップアンドビルド」が一般的です。これは大量の廃棄物とCO2排出をもたらし、環境への負荷が大きい問題となっています。
価値ある建築・空間の設計
では、どのようにしてこの問題を解決できるのでしょうか。それは、持ち主や用途が変わっても壊さずに使い続けたいと思える、価値ある建築・空間を設計することです。長く愛される建物は、解体や新築に伴う環境負荷を大幅に減らすことができます。
フランク・ゲーリーの言葉に学ぶ
著名な建築家フランク・ゲーリーは、インタビューで「世界の建築の98%はただのクソだ」と述べました。確かに、世の中の多くの建築が無個性な箱のようなものに過ぎません。しかし、私たちはその残りの2%に入る価値ある建築を生み出すことを目指しています。(参考記事 フランク・ゲイリー インタビュー)
KTXアーキラボのSDGsへの貢献
KTXアーキラボでは、環境負荷を最小限に抑えながら、人々に長く愛される建築・空間の設計に取り組んでいます。これこそが、私たちが考える真のSDGsへの貢献であり、持続可能な社会の実現に向けた最大の使命だと考えています。
持続可能な未来を創造するために、私たちはこれからも価値ある建築を追求し続けます。
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2024.11.2
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【この記事を書いた人 松本 哲哉】
KTXアーキラボ 代表・一級建築士・大阪芸術大学非常勤講師
2024年度イタリアDAC認定デザイナーランキング世界8位(日本国内1位)
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