姫路市から世界へ 建築設計事務所 KTXアーキラボ 一級建築士事務所(兵庫県 姫路市)

 
     
  • 公開日:2024/08/31
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  • 最終更新日:2024/09/01

姫路市から世界へ 建築設計事務所 KTXアーキラボ 一級建築士事務所

姫路市建築設計事務所としてKTXアーキラボ一級建築士事務所は姫路市を中心に建築設計・内装デザインに取り組んで参りましたが、近年では首都圏やヨーロッパなど遠方からの建築設計・内装デザインのご依頼が増加しております。

本年は東京南麻布に東京オフィスを出店、ドイツでも複数プロジェクトを抱える中、今一度姫路市の建築設計事務所として姫路市に本社を置き、姫路市にこだわる理由を代表松本が振り返りました。

もとは姫路市の店舗設計施工店

そもそもKTXアーキラボは姫路市の店舗設計施工店マツヤアートワークスのデザインセクションでした。

建設会社であるマツヤアートワークスでは姫路市を中心に自社で施工する案件の設計をしていましたが、東京や海外から施工を伴わないデザインのみのご依頼が増えたため、建築設計・空間デザインだけを提供するセクションとして設立したものです。(現在KTXアーキラボは一級建築士事務所として法人化しています)

姫路から出るのではなく姫路から発信する

まだKTXを法人化する前、マツヤアートワークスで設計部長を務めていた時代、姫路青年会議所(JC)という団体に所属していました。

その団体では地元企業が集まり、姫路市のための事業を展開していますが、私が主となって進めていた事業に非常に印象深いものがありました。

老若男女、姫路市民の皆さんに集まって頂き、姫路市の抱える問題について話し合い、解決策を考えるという事業でしたが、やはり地方都市の大きな問題として「少子高齢化」「生産年齢人口の減少」「インフラ維持」など若者が姫路市から流出することによって姫路市が衰退するというものが大きな問題となりました。

では、若者の流出を防ぐにはどのようにすれば良いのか?

例えば姫路市から見ると同じ兵庫県内の神戸の方が都会的なイメージがあります。

やはり若者は姫路よりも神戸の方に憧れるでしょう。

姫路市よりも神戸市の方が市のサービスが充実している?神戸市の方が景気が良い?

おそらくそのような実際の市の状況は考慮されていないように思います。

若者の目には主に「イメージ」が映し出され、そのイメージによって「神戸の方がオシャレ・カッコいい・都会的」というバイアスが発生しているのではないでしょうか。

まちづくりにおける建築設計事務所の責任は大きい

ではその街のイメージはどこから生まれるのか?

これは我々建築設計事務所が日々設計している建物や空間のビジュアルが創出するものです。

オシャレなビルが立ち並んでいると街は都会的なイメージを発し、オシャレな店舗やホテル、様々な特別に思える空間があれば若者の心に街への愛着も醸成できる。

まちを田舎として見せるのも、カッコいい都会に見せるのも、これは建築設計事務所の仕事の積み重ねの結果であり、まちづくりにおける建築設計事務所の責任は非常に大きいと感じました。

それまで私の夢は有名な建築家になって、東京やヨーロッパに建築設計事務所を持つことでした。

誰かが創った都会のイメージに吸い寄せられてたわけです。

姫路市をリブランディングする

その日から私の夢はKTXの本社は姫路市から動かさず、この姫路市で建築設計・空間デザインを多数こなし、街のイメージを少しづつ変え、姫路市を中心にこの地域をリブランディングすることになりました。

幸い姫路市は有数の観光地ですので、SNSなどで街並みを発信してくれる観光客が世界中からたくさん訪れます。

少しづつ街の表情がかわれば、姫路城だけではない姫路市のプレゼンスを世界に発信することができると信じています。

そこから姫路市民自身の姫路市への印象の変化、愛着を醸成できれば、これ以上嬉しいことはありません。

また、弊社自身も姫路市にありながら日本全国・世界中のプロジェクトをこなす建築設計事務所として姫路から世界へ発信していきたいと考えております。

このようなことを考えてから、約10年が経ちました。

姫路市内に建築設計空間デザイン共に弊社の事例がどんどん増えてきましたが、まだまだ街の印象を変えるまでには至っていません。

もっともっと価値ある建築・素晴らしい空間を創出し、地域をリブランディングする。

まだまだ夢なかばです。

 

建築設計・都市空間デザイン

KTXアーキラボ 一級建築士事務所

主宰 松本哲哉

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